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「包み運ぶ」こと - BAGWORKS|バッグワークス

BAGWORKS

「包み運ぶ」こと

鞄(かばん)の機能を考えると、「包んで運ぶ」・「包んで収納する」になるでしょう。
なかでも「包む」ことは鞄の主な機能です。その「包む」ことについて書かれた本「包み(額田巌著 法政大学出版局)」があります。主題が「包む」なので、金、酒、米、魚、身体など様々なものを「包む」ものが取り上げられています。日本では神道と結びつき、「つつしみの式法」にまで高められています。

「運ぶ」機能については、日本では縄文時代前期中葉(約5,500年前)の地層から見つかった縄文ポシェットがあります。クルミの欠片が入っていたので、食料用に持っていたバッグになります。また、5300年前のヨーロッパのアルプス山脈付近にいたというミイラ(アイスマン)のベルトには、乾燥したキノコなどが入った小さい袋がついていました。人の力で運びやすいカタチが生まれています。

太古の昔から鞄(かばん)は使われ、実用としての鞄からはじまり、儀礼、信仰そして造形の美にまで進展してきました。持つ人の個性や感性を表す道具も兼ねています。
バッグワークスの造る鞄は、シンプルで機能的、造形の美があることを求めています。

*写真は、豊岡市で作られたヤナギの枝で編んだ飯行李(めしごおり)というお弁当箱です。ヤナギには殺菌作用があり、また枝が水を含むと膨れ編み目がつまり、お茶ずけにしてもお茶が垂れないと言います。